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ヴィトン「スピーディ30」を手入れして経年変化を楽しみたい

(この記事は約7分でお読みいただけます。)

 

 

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スピーディ30の劣化が目立ってきた

 

以前母にプレゼントしたヴィトンのスピーディ30。
なんでも長いこと愛用してくれていたようで各所に劣化が目立ってきました。 

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革の「経年劣化」は正しい「経年変化」を阻害する、というのが定説です。

というわけで今回は頻発する劣化部分に対してセルフケアを施してみました。
参考にしていただけましたら幸いです。

(補修される場合は自己責任でお願いいたします。)

 

 

 

 

 

 

 

 

状態確認

まずは手入れを始める前に状態を確認していきます。

本個体は下記ページと同スペック、モノグラム柄でヌメ革採用のスピーディ30です。

jp.louisvuitton.com

新品ってこんなに綺麗なんですね...(再確認)

 

このバッグは要所にヌメ革が使用されており、いわゆる「エイジング」という経年変化が楽しめるようになっています。

しかしこのヌメ革は汚れや水に弱く、なおかつ適切な手入れをしないと乾燥でボロボロになっていくという弱点があります。

乾燥したまま使い続けていれば、革はいつか千切れてしまいます。
酷使された中古のヴィトンなんかはよく千切れていますよね(笑)

 

本個体は大きな汚れやシミは無いものの、例にもれず乾燥してガサガサです。

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特に顕著なのが持ち手の部分。
ガサガサで毛羽立っているのが確認できます。

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さらには取っ手のコバについていた塗料が削れ落ちています。

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ここは手が触れるところなのでコバが削れていくのは仕方がないですよね。

 

南京錠は酸化・硫化が進み、黒ずんで錆びています。

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本当にここは錆びやすいようで、街で見かけるヴィトンユーザーの8割方はくすんだ南京錠を下げているように思います(偏見)

 

状態確認の結果、以下の3点が気になりました。

①ヌメ革の乾燥
②コバの塗料剥がれ
③南京錠の黒ずみ

どれも頻発する劣化部分ではないでしょうか。
これら問題点に対してセルフケアを行っていきたいと思います。

 

 

 

 

 

用意する物

今回も結構な量のメンテナンスグッズが集まりました。

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  • M.MOWBRAY - ステインリムーバー
  • FERNANDES - スクラッチメンダー946
  • 綿棒
  • M.MOWBRAY - デリケートクリーム
  • ブラシ
  • SAPHIR - カラー補修クリーム(ライトブラウン、コニャック)
  • Collonil - シュプリームクリームデラックス
  • ネル生地(布)

 

一般的なメンテナンス用品のほかに、金属を磨く為のスクラッチメンダーを用意しました。
ピカールでも良いと思いますが、楽器用のものが残っていたのでこちらを使用します(笑)

 

 

 

さっそくメンテナンスしていく

1.汚れを落とす

まずはブラシでホコリを払ってバッグの内側に新聞紙を詰めます。
脱臭効果のほか乾燥効果(ベタつき防止)と型崩れ防止効果が期待できます。

 

さっそくステインリムーバーで汚れを落とします。

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ヌメ革を除いたキャンパス地は水を固く絞ったタオルで拭くのが良いと公式には書いてありましたが、ステインリムーバーのまま拭きました。

バッグは綺麗のように見えて結構汚れていまして、持ち手の部分やバッグの底部分を拭いたあとは布が黒くなります。

 

 

2.金属のくすみを落とす

南京錠の表面は先述のとおり錆びついて黒くなっていますが、これは酸化や硫化といった現象から起こるものです。

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以前記事にしたような還元反応の応用で落とそうと考えました。

sata-0326.hatenablog.com

が、南京錠の鍵をもらい損ねてしまったのでこのまま磨く事に...(笑)

 

スクラッチメンダーを布に少量つけて磨いていくとみるみる綺麗になっていきます。

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磨きにくい細かい部分は綿棒を使うと作業しやすいように思います。

 

金メッキが薄くならない程度でやめておきました。

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どうでしょうか!
かなり綺麗になったのではないでしょうか。

今後も錆び磨きの過程でメッキが剥がれるようなら再塗装も検討していますが、とりあえずはこれでしばらくもつ事でしょう。

 

 

3.ヌメ革に潤いを与える

次にカサカサで表面が毛羽立ったヌメ革に潤いを与えていきます。

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デリケートクリームをブラシで少量(米粒大ほど)取り、ヌメ革の部分のみを重点的にブラッシングします。
バッグ内側にもヌメ革があるので忘れずに塗布します。

光沢感が出てきたらブラッシング終了。
布で余分なクリームを拭きとります。

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色味が若干濃くなるとともに毛羽立ちが少々収まりました。

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ロゴタグにも潤いが与えられました。
塗ってすぐなのでやたらと色味が濃いですが、乾燥してくればもう少し薄くなります。

 

4.持ち手のコバを再塗装する

ここからは持ち手のコバ部分を再塗装していきます。

今回はサフィールのカラー補修クリームのコニャックを塗っていきます。

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塗りにくい部分は綿棒を使うと簡単に塗れます。
筆で良いのでは?と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、補修クリーム自体が結構固めなので筆だと塗りにくいんですよね。

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綺麗に塗れました!
遠目に見たら違和感ないレベルではないかなと思います。

 

持ち手の再塗装のついでに、下写真のような色剥げの目立つ部分も補修クリームのライトブラウンで塗りました。

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余談ですがどのくらいの期間使ったのかによってヌメ革の色味が変わるので、ご自分にあった補修クリームを使う事をお勧めします。

 

 

5.ヌメ革に光沢を与える

次にシュプリームクリームでヌメ革に光沢を与えていきます。
デリケートクリーム同様ブラシで少量取りヌメ革部分に広げていき、光沢感が出てきたら余分なクリームを拭きとります。

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これにて全行程終了です、お疲れ様でした。

時間にしてわずか10分。
普段手入れしている革靴と違って鏡面磨きもアウトソールケアも必要ないので非常に楽に感じてしまいました(笑)

 

 

 

手入れ前後の比較

先述の通り、以下の3点が気になる劣化部分でした。

①ヌメ革の乾燥
②コバの塗料剥がれ
③南京錠の黒ずみ

これらがどう変化したのか順にみていきます。

 

 

①ヌメ革の乾燥

【ビフォー】

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 【アフター】

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革の乾燥と劣化で毛羽立っていた持ち手に潤いと光沢が付与されました。
実際にバッグを持った時も、滑らかな感触で触り心地が良いです。

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ガサガサだったロゴタグも光を反射するほどに光沢が出ています。

 

②コバの塗料剥がれ

【ビフォー】

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【アフター】

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ぱっと見ではコバを再塗装したとは思えないくらいではないでしょうか(自画自賛)

 

③南京錠の黒ずみ

 【ビフォー】

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【アフター】

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これもかなりの変化がありましたね。
黒ずみが落ちて元の金属の光沢が蘇りました。

 

全体像もご覧の通りです。

【ビフォー】

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【アフター】

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【ビフォー】

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【アフター】

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全体的にヌメ革が濃くなって光沢が増えたような感じではないでしょうか。

 

 

 

 

 

あとがき

今回は頻発する劣化部分に対してセルフケアを施してみました。

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想像以上に各所が綺麗になって満足です。

 

ヌメ革は新品の白色の状態のまま使い続けたいものですが、どうしても乾燥やスレ等で劣化してしまうのが現実です。
もちろんヴィトンのお店に持っていけば有償でパーツ交換してもらう事もできますが、クリームで保湿をしながらエイジングをするというのも1つの楽しみかと思います。

正しいエイジングを続けたヌメ革は美味しそうなくらいの飴色になります(笑)

 

こうしてケアし終えたバッグを眺めていると、正しいエイジングの道を一歩進めたような気がします。

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また使用していく中で雨ジミや乾燥等生じていく事だと思いますが、その都度手入れしていきたいと思います。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。