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VaporMaxの異次元の履き心地にハマる
セミフォーマルな機会が多々ある事から革靴を履き始め、どっぷり革靴の世界に入り込んだ私ですが、ハイテクスニーカーの魅力を知ってしまいました。
普通のスニーカーしか履いたことのない私からしたら誇張なしに"異次元の履き心地"です。
兼ねてより興味はあった分野でしたが、ここまで人気の意味をようやく実感したように思います。
「革靴派としてのVaporMaxレビューをしてほしい」とのメールも過去に頂いておりましたので、この機会に記事に残しておきたいと思います。
- ハイテクスニーカーとローテクスニーカーの定義
- 革靴派だがスニーカーも気になる
- Air VaporMax Flyknitの使用感
- 果ては摩耗によるエア抜け
- ちょくちょくアップデートされる
- 余談
- あとがき
ハイテクスニーカーとローテクスニーカーの定義
論争がホットな部分ではあるので、あまり触れたくない部分です(笑)
近年目に耳にするハイテクスニーカーやローテクスニーカーとは、どういったものかご存知でしょうか。
ハイテクスニーカーとは、空気を充填させたソールを持つ「エアマックス」や、ポンプでフィット感を調整できる「インスタポンプフューリー」など、なにかしら現代的・先進的な機構を取り入れたスニーカーの事を指すようです。
調べてみるほどに意見が錯綜しており明確な定義はないようですが、おおまかには上記のような意味合いで使用されています。
先進的・現代的とはいえど、ハイテクスニーカーの先駆けともいえるエアマックスもポンプフューリーも1980〜1990年から存在しているので製作年代は論題には上がってこないようです。
対するローテクスニーカーとは、上記のような先進的な機構を取り入れていないスニーカーの事を指すようです。
一部では「オールスター」のようなソールが薄いスニーカーを指すとの意見もありますが、「スタンスミス」もローテクスニーカーに該当するのが一般論との事。
スタンスミスはソールそこまで薄くないですからね。
ともあれば先述の”先進的機構の有無”で分類するのが妥当ともいえるように思います。
全体集合に含まれる要素でありながら、集合「ハイテクスニーカー」に属さないとするならば、これは補集合みたいなものですね(笑)
しかして「ローテク」とはまたなんとも不名誉な...。
ハイテクから見れば相対的にローテクなので、そういった名前がついたのでしょう。
これらを纏めまして、曖昧さ回避のため当ブログでは、年代問わず先進的機構のあるものをハイテクスニーカー、無いものをローテクスニーカーと定義します。
革靴派だがスニーカーも気になる
セミフォーマルな場が多々あるのはもちろん、手入れをする楽しさも相まって革靴を好んで履いていた私ですが、靴好きではあったので興味はありました。
でもこういったスニーカーはトレンドがあるんですよね。
復刻版エアマックスが出てから街ではしばらくこれ一色になりましたし、ダッドスニーカーブームの際にもトリプルSのような厚底スニーカーが多く目に留まりました。
そんな中でもずっと人気を保ち続けているなと思って見ていたのがVaporMaxとYEEZY BOOSTでした。
これならトレンドに乗り遅れて履いていても浮くことはないだろうと大衆心理が働きます(笑)
普段履いていた革靴数足のヒール交換も近いし試しに買ってみようかなと考えていた矢先、状態の良いVaporMaxが安価で売っていたのでついつい購入してしまいました。
時系列的にはちょうどこちらの記事を書く少し前くらいの事です。
この時たまたまあったのがVaporMaxでしたが、YEEZY BOOSTが売っていたならそちらを手にしていたかもしれません。
Air VaporMax Flyknitの使用感
というわけで購入しましたVaporMax。
正式名称はAir VaporMax Flyknitです。
ナイキのハイテクスニーカーはビビッドな色が多いですが、履きこなす自信はありませんのでこちらの色にしました。
ファッションとかよくわからん/(^o^)\
社会現象にもなったエアマックス発売から30年たったフシメに登場したVaporMaxなので、この靴がナイキなりの答えなのでしょうか。
開発秘話なんて読んでいると非常に面白いです。
横から見ればヴェイパーマックスたる所以の独立したエアソールが見えます。近未来がすぎる。
このエアソールがミッドソールを介さず直接ウエルト(アッパー?)に接着されているのが特徴です。
エアソールと相まって軽量化が図れるとの事。
アッパーはフライニットです。
その名のとおりニット地でメッシュ様になっており伸縮性がかなりあります。
通気性は抜群ですが、当然ながら耐水性は皆無です。
雨天時にはあきらめて別の靴を履いた方が吉でしょう。
ニット地の締め付け感もありワイズも細めなので、普段のサイズから0.5~1.0のサイズアップが適切かもしれません。
興味はあったので試着はしたことがありましたが、実際に道を歩いてみるとまったく異なる感想がありました。
まずはとにかく軽い。
革靴は堅牢な作りだけあって長時間歩けば重量を感じますが、こちらはとにかく軽いです。
エアソールも相まって「跳ねるような歩き心地」とでもいえばあっているような気がします。この感覚はVaporMax唯一無二でしょう。
思えば歩行時には床反力の垂直分力は体重を超える山を二つ形成する”二峰性”を示しますが、踵が地面に接するAの瞬間に見事なまでに緩衝作用が効いている事を実感します。
”二峰性の垂直分力が低値であるほどに靴の適合性としては良い“と過去に論文で読みましたが、まさにそんな適合性を半強制的に作っているような印象です。
歩行速度が上がるほどにAの山が高くなるので、このエアソールの恩恵を存分に受けるように思います。
革靴でいうならAldenのプランテーションソール(クレープソール)をもっともっと柔らかくしたような履き心地でしょうか。
先述の通り「跳ねるような歩き心地」と想像いただけましたら幸いです。
賛否あるのが歩く音。
吸盤で地面に吸い付くような感触でギュムギュムと固いゴムを押し付けるような音がします。
よほど静かな環境なら気づきますが、個人的にはそこまで気になりませんでした。
もちろん靴なので使用すれば汚れていきますが、汚れは革靴の手入れに使っているようなステインリムーバーで綺麗に拭き取れました。
汚れが気になる方はぜひお試しください。
果ては摩耗によるエア抜け
ここまでは良い感想を多く書きましたが残念な部分もあります。
それは、この特徴的なエアソールですが修理・交換が出来ない事です。
空気が抜けた状態を”エア抜け”といい機能的には破綻した状態になります。
正常歩行時には必ず踵から着くために踵が摩耗していく事は避けられません。
革靴ならヒール交換も比較的容易なのですが、接着型のソールを持つスニーカーはやはり難しいようです。
賛否がありそうですが、ある程度使用したらエア抜けする前に某オークションや某フリマで売却していくのが賢い行動なのかもしれません。
ちょくちょくアップデートされる
人気のモデルだけあってちょくちょくアップデートやコラボが実施されています。
去年2018年の3月30日にはOFF-WHITEとのコラボモデルが発売。
snkrdunk.com
発売から1年経った今でもプレミアのついた強烈な価格で取引されているのを目にします。
同年の8月頃にはAIR VAPORMAX FLYKNIT 2.0が登場しました。
こちらは在庫が多めだったのか簡単に購入できてしまいました。
無印持ってるのになんで買ったんだろう(?)
履き心地は特に変わりませんが、スウォッシュが立体的になっていたりとデザインが一部変更されています。
相変わらずビビッドカラーで攻めたデザインですね。
そして去年12月18日から今年1月10日にはVaporMax 2019という新モデルが登場しています。
www.nike.com
こちらはフライニットではないアッパーを採用したうえ、エアソールの空気圧をさらに上げたとの事。
上記URLのトリプルブラックも格好良いですが、メタリックゴールドがあまりに好みだったのでこちらも注文しました(?)
今日・明日くらいには届くような気がしてそわそわしています。
転売が横行しているためか最近は生産数を多めにしているのでしょうか。
発売から半月ほど経った今でも殆どのサイズで購入可能です。
これだけ頻回にアップデートされているので、今後も新モデルがちょくちょく出てくる事でしょう。
余談
声を大にはできませんが、本記事を書いている最中に某YEEZY BO〇STや某ト〇プルSそっくりなものを見つけました。
Amazonさんいろいろ攻めすぎでは!?
見つけた時は笑いがとまりませんでした。
たしかに文字も違えばデザインも微妙に違うので別物ですね、ソウデスネ。
探してみれば他にもVap◯rMaxなどなど近しいデザインのものがありそうです。
ノーブランドYE〇ZY BOOSTのほうは「履き心地も遜色ない」なんてレビューもありますし、正直気にはなります(小声)
あとがき
革靴派からしてみたらヒール交換できない点は残念でしたが、その点を加味しても他に類を見ない跳ねるような履き心地という魅力があります。
セミフォーマルな機会がない晴天時には積極的に履いていきたい靴を見つけました。
先述の通りエア抜けで機能破綻しないうちに売却していくスタンスのほうが安価に履きまわせるように思います。
ここまで良いなら、その他メーカーのハイテクスニーカーも気になります。
それぞれに根強い人気がありますし、魅力が詰まっている事でしょう。
ローテクスニーカーだけど何か物足りないなんて感じる方は、新たな刺激としてハイテクスニーカーを検討してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。