以前から気になっていたバックパック/リュックを入手しました。
従来であればバックパック上部に配置されるファスナーを大胆にも「?」型に配置した商品。
その名もハテナリュックです。
一般的なバックパックからは想像もつかない奇抜なデザインですが、細部にまでこだわりが詰まっているとか。
そんな知る人ぞ知る「ハテナリュック」をレビューしていきます。
忙しい方向け解説
- ハテナ型ファスナーで底までアクセスしやすい
- 水が侵入しにくいファスナー
- ファスナーやバックルはMIL規格(軍用規格)
- 縦に長いサイズ感で電車内でも持ち運びが簡単
- 素材やカラー・模様などバリエーション豊富
コンセプトは「fashion + bicycle」
このハテナリュックを発売しているブランドnarifuriのコンセプトは「fashion + bicycle」。
自転車に乗ることを想定した機能と、街に溶け込むデザインを両立させたファッションブランド。
新しい価値観の「身なり=nari」と「振る舞い=furi」を創造しています。引用:narifuri
公式ページのABOUTページの通り、機能性を重視しつつもアクティブすぎないデザインの商品展開で人気を集めています。
ナリフリの原点、カジュアルに沿った「narifuri casual」
ビジネスに通用する仕立ての良さ「narifuri business」
ロングライドにも対応したコレクション「narifuri active」
自転車パーツを手掛ける「charifuri」
画像引用:narifuri
中でも「narifuri business」ラインのジャケット・スラックス購入層半数が趣味やスポーツで自転車に乗らない方々との事。
さまざまな消費者層から支持を集め、2016年にヒットユニオン株式会社の完全子会社化。
2019年12月現在では日本国内に5店舗の直営店を展開しています。
今回ご紹介するハテナリュックも、自転車趣味をお持ちでない方々からも支持を集めているようです。
スペックと外観
さっそくスペックとともに全体を見ていきます。
型番:NF674
サイズ:横27cm × 高さ45cm × マチ16cm
素材:セルスパン
カラー:NAVY × BEIGE
価格:約15,000円
重量:約400g
私が今回手に入れたのは「NF674」という型です。
種類によってサイズや素材、カラーは大きく異なりますのでご注意ください。
まずは正面(前額面)。
横幅27cm×縦45cmと縦に長いデザインです。
素材はセルスパン。
聞き慣れない素材ですが、ナイロンの裏地に樹脂コーティングを施した生地です。
耐久性と防水性が期待できます。
キャンパス地のようなカジュアルな質感ですが、種類によってはフォーマルでも使えそうな素材の物もあります。
カラー「NAVY × BEIGE」はnarifuri EBISUの限定色です。
メインのファスナーは先述の通り?型の配置。
天部分から底まで、およそ高さの8~9割の領域までファスナーが動かせるようになっています。
ファスナーの持ち手部分。
この部分やバックルにはMIL規格(軍用規格)が採用されており、耐久性が大幅に向上しているとの事。
引っ張った程度では折れたり曲がったりと壊れる気配は微塵も感じません。
ファスナーは中でも「コイルファスナー」と呼ばれるものが採用されています。
止水ファスナー(アクアガード)までの防水性はありませんが、その代わり滑らかな動きが特徴との事。
ハテナ型の湾曲したラインを動くファスナーなので滑らかさは必須でしょう。
サイド(矢状面)部分。
マチは16cmと非常に薄いのでスッキリ。
正面の特徴的な配置とは変わってシンプルなデザインです。
左右どちらもサイドポケットにアクセスできるファスナーが付いています。
深さもあるのでペットボトルの飲み物を入れても安定します。
背面(前額面)部分。
肩がけ部分は細めながらも堅牢。
クッションも入っており、多少揺れても痛くありません。
背面には部分的なメッシュ地が配置されています。
これらはブランドのコンセプトに沿って、背負ってても自転車を漕ぎやすい配慮でしょう。
バックル部分は先述の通りMIL規格が採用されています。
天(水平面)部分。
以外と使う取っ手(?)もしっかりついています。
歩きながらガサゴソとバックパック内を物色する時に重宝しますよね。
底(水平面)部分。
半楕円形の底面です。
やはりスリムなサイズ感です。
重量も400g程度と比較的軽いほうではないでしょうか。
収納性
さてさてここからは収納性を見ていきましょう。
メインファスナーをすべて開けると...。
ここまで開きます。
かつてここまで開くバックパックはあっただろうか、いやないだろう(反語)
無造作に放り込んでも奥の物まで簡単に手が届きそうです。
中にnarifuriブランドロゴのタグが縫い付けてあります。
バッグの中に入れるバッグ「バッグインバッグ」を入れてみました。
横・マチ幅にピッタリ入りました。
なんなら高さ的にまだ余裕があるので、この上から衣類や放り込んでも問題なく入りそうです。
奥にはノートPC・タブレット等を入れるであろうコンパートメントもあります。
私が愛してやまないSurface Pro 6もご覧の通りです。
スッポリ。なんなく入ります。
macbookなら13.3インチでちょうどよい程度かもしれません。
それより大きくなると横幅が入らないかも...。
ノートPC部分のポケットと、背中の間には厚めのクッションが入っています。
背負ってる時でもノートPC等に衝撃が加わりにくいようになっています。
実際に使用してみた
外出する時や通勤する時に使用してみました。
背負い心地は特に違和感もなく普通のバックパックという感覚。
メッシュ地やクッションの恩恵で長時間背負っていても快適です。
特徴的なハテナ型ファスナーはユニークで使い勝手が良いです。
荷物の場所さえ把握していれば、天でも中でも底でも簡単にアクセスできます。
ただ、歩きながら中の物を出すにはあまり良い機構ではないように感じます。
細かいものを多数入れている状態でファスナーを開けるとなだれが起きて、物が飛び出てしまう事が多々ありました。
よく取り出すものや細かい荷物はサイドポケット部分に入れる事をオススメします。
防水性は十分です。
セルスパン地裏側の樹脂コーティングのおかげで水を弾いてくれます。
水が侵入するとしたらコイルファスナー部分ですが、10分程度雨に打たれても浸水はしていませんでした。
豪雨下だとファスナー部分から染み込んでいく可能性はありますので、他に何か対策をする必要
実際に使ってみて特に良かった部分は、この縦に長い形状です。
電車内で座っているときには抱っこしていると収まりが良く邪魔になりません。
満員電車で立っている時も前に抱えるか、この取っ手部分を持てば省スペースで済みます。
思い返せば市販品で縦に長いリュックはほぼありませんが、電車を良く利用する方には良い形状なのかもしれません!
バックパックだけでもバリエーションが豊富
今回ご紹介したのはNF674というセルスパン地&限定カラーのモデルですが、その他にもたくさんのバリエーションがあります。
通常ラインのハテナリュック「ベンジャミン」
スーパーハード&止水ファスナースペックのハテナリュック
マンハッタンポーテージとのコラボ「ヴァリック」
そのほかにも幾何学模様がついたハテナリュックや、そのほかメーカーとのコラボ商品も展開されています。
画像引用:narifuri
これカッコイイなぁ...。
こちらのほう買えばよかったかもしれない(小声)
かなりの頻度で新商品が出ているので、公式オンラインストアのほうもぜひ覗いてみてください。
機能性を重視する方にはピッタリ
以上、簡単ではありますが「ハテナリュック」のレビューでした。
個人的な総評としてはなかなかに良いと思います。
カラー展開も多くありますし、フォーマル色の強くない職場や学生の通学であれば十分通用するデザインでしょう。
精密機器を多く持ち運ぶ方にはスーパーハードタイプもありますので、目的や所持品によって選択肢が多くあるのも魅力的に感じました。
先述の通りスーパーハードのほうはコイルファスナーではなく止水ファスナー(アクアガード)なので、より防水性が付与されているとの事です。
ただ通常ライン15,000円、スーパーハードタイプ30,000円と少々お値段は張るため別の選択肢があるのも事実です。
- 他の人とかぶらないものが良い
- 天から地まで荷物にアクセスできる
- フォーマル色はそこまで強くなくて良い
- 縦に長いサイズ感が良い
- ある程度の防水性があるものが好ましい
これら要素に魅力を感じるのなら選択肢としてはアリだと思います。
まだまだ目にする機会は少ない商品ですが、見つけたらぜひお手にとってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。