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知る人ぞ知るモニターヘッドホンDT250/80のストレート型リケーブルを作製したのでブログに書き残しておきます。
本ヘッドホンのリケーブルをご検討の皆様に参考になりましたら幸いです。
Beyerdynamic - DT250/80
生産国はドイツ。オーディオ機器に主眼を置く老舗「Beyerdynamic」から販売されるモニターヘッドホンです。
装飾のない無骨なデザインに惹かれる方も多いのでは無いでしょうか。
DT250/80の"80"はインピーダンスが80Ω仕様であることを表しています。通常使用するには問題ない抵抗値ですね。
ハイインピーダンス250Ω仕様のDT250/250もラインナップされています。
ネットでは「モニター用にもリスニング用にも使える」というなんとも言えない感想が上がっているようですが、聴いてみると確かにその通りだなと感じます。
抑えた低音と膨よかな中音域、刺さらない高音域。モニタースピーカーから出る音に近いような音なのに、どこか生っぽさを感じます。
音に華美な味付けはありませんが、程よい側圧の装着感とヘッドホン本体の軽さも相まって聴き疲れしにくいように私は感じました。
私にとって満足のモニターヘッドホンですが、唯一気になっているところがこちら。
そう、カールコードです。
標準1.2m伸ばせば3.0mと使い勝手は良さそうに聞こえますが、重い。重すぎる。
少しでも伸びると強い反発力を感じて、本体の軽さを帳消しにしてしまうレベルで重く感じます。
そこでふと思いました。
ストレートのリケーブルを作れば解決するのでは。
軽くなってリスニング用にもモニター用にもいけるなんて最高でしょう。
思い立ったが吉日、作ってしまおうではないですか。
リケーブル製作
材料
今回用意したものはこちら。
- MOGAMI 2549 2m
- DT250用 7pinコネクタ
- OYAIDE P-3.5G
取り回しと値段の安さを考えてチョイスしてみました。
材料費は約2,000円。
公式のカールコードが約5,000円とするなら抑えた方ではないでしょうか。
派手なメッシュチューブも付けようか迷いましたが、今回は安さも重視するので無しでいきます。
製作
さっそく製作していきます。
現在サウンドハウスではDT250用の7pinコネクタが販売されています。
特殊なコネクタで本国お取り寄せ品なのに約1,000円とまあまあな価格。便利な時代とサイトに感謝です。
コネクタとケーブルを包むパーツ3種が同梱されています。
使用するケーブルの太さに合わせてパーツを変えられるというもの。
パーツはゴム製なのでケーブルが穴のサイズに合わなくても、無理矢理突っ込む事が出来ます。
今回は直径6mmのケーブルなので真ん中を使用します。
7pinコネクタですが、真正面から見た際、左上がR ch、左下がL ch、中央2つがGroundとなっています。
後ろ(ハンダを付ける面)から見た際はこのようになります。
ここを間違えてしまうとLとRが逆になってしまうので注意が必要です。
上図に習ってP-3.5Gと7pinコネクタにケーブルを接続していきます。
ほい。難なくハンダ付け終了。
束ねたシールド線は余ってた熱収縮チューブに入れました。
剥き出しだとケバケバになっていきますからね。
ステレオミニプラグも7pinコネクタもハンダを乗せる部分は小さいですが、シールドを製作された事のある方なら問題なく可能だと思います。
良い感じではないでしょうか。
本体と接続してみました。
色の統一感があってカッコイイ。
派手なメッシュチューブも無しで良かったかもしれないですね。
装着感は予想通り素晴らしいです。カールコードの重さが嘘のよう。
出音チェック
肝心の音ですが、正直ケーブル1つでここまで変わるのかと驚きました。
標準のカールコードとの比較になりますが、音像がスッキリしながら高域が心地よく伸びる感じでしょうか。標準より煌びやかな印象です。
欲を言えばこのまま低音のドッシリ感がもうちょいあれば最高だった。
現段階でも聞こえる音が増えたような印象ですが、エイジングでさらに音の分離が進むでしょうし楽しみにしています。
あとがき
今回DT250のリケーブルを製作してみました。
正直ここまで音が変わると思っていなかったので、興味深い結果になりました。
次は良い線材を使って作ってみたいですね。
少々高価ですが低音もガッツリ出ると聞くOYAIDEのオーグラインとか気になります。
重たさが改善され、ストレスフリーに装着出来るようになった点は非常に大きいです。いつも以上に活躍の場が多くなりそうな予感がしています。
気になった方はぜひDT250シリーズとリケーブルお試しください。
最後までお読みいただきありがとうございました。