カメラバッグは何が良いのだろうか。
プロの方はもちろん、趣味でカメラに触れる機会がある方なら一度は考えた事があるのではないでしょうか。
10人に聞けば10通りくらいオススメが出てくるような良商品・名作が飽和した界隈です。
「このバッグはおススメだけど超望遠レンズのような長尺は入らないからダメ。」
「これはデジカメみたいな小さいサイズは動くから適さない。」
などなどさまざまな商品レビューを見て、「自分で仕切りを好みの配置に変える事が出来ればすべて解決するのでは?」なんて思っていましたが、そんな商品がありました。
えっ、おススメのカメラバッグは何かって?
ピークデザインのエブリデイメッセンジャーっていうんだけどさ――――――
Peak Designとは
Peak Design(ピークデザイン)は、アメリカサンフランシスコ発の新興ブランドです。
創業者のPeterは「アウトドアで撮影したい時にカメラを取り出してはまた仕舞う」といった手順の多さに不満がありました。
撮りたい時は唐突に訪れるもので、もたもたしていたらその撮りたい瞬間逃してしまう...と。
そこで問題を解消するべく、カメラに簡単にアクセスできなおかつ安全に運べるという方法を考えプロダクト化。
同じ悩みを持つ世界中の方から支持され、2010年のKickstarterクラウドファンディングでは目標額の何倍も集め一躍有名となりました。
そんなPeak Designには、「カメラマンあるある」の悩みを解決するようなユニークかつ機能的な商品が多数あり、現在も変わらず支持され続けています。
カメラや周辺機材のサイズはさまざま
カメラ本体、レンズ、その他三脚や周辺機材はサイズがさまざまです。
目的によっては長尺の望遠を入れる事もあれば、場合によってはパンケーキレンズだけという軽装な事もあるでしょう。
既存のバッグでも入らない事はありませんが、高価な機材を入れるとなると雑に放り込む訳にもいきません。
バッグに隙間が出来れば遊びが生まれてガチャガチャする事必至。
日々変わる内容量に適合するカメラバッグがあれば良いなと感じていたところ、面白い商品を見つけました。
それがEveryday Messengerというバッグです。
なんでも中のセパレートを荷物に合わせて自由に配置できるとか。
完全に私の悩みに合致した商品ではないか...!
趣味でカメラを遊ぶ私にとっては高価でオーバースペックの気もしましたが、気がついたらポチッていました。悔いはない。
オシャレなのに機能的
こちらが私が購入したEveryday Messenger 15です。
一般的なカメラバッグは単色でどこか味気ないデザインのものが多いですが、こちらは差し色で赤色のステッチが入っている等全体的にオシャレです。すき。
決してカメラバッグ界隈をディスっているわけではないので許してほしい(小声)
さりげないロゴがシャレオツ。
カラーはチャコールとベージュとアッシュの三色展開。
サイズは13Lと15Lのラインナップです。
私はチャコールの15Lを選択しました。
写真では白く見えていますが、実物はもっと黒とグレーの間のような色味で高級感があります。
外側部分は分厚めで堅牢なつくりです。
キャンパス地表面には撥水加工が施されています。
重量は何もいれずとも1.2kgとヘビー級です。
精密機械を運ぶのでこれくらいしっかりしている方が安心感はあるでしょう。
もちろんメッセンジャーバッグなので肩掛けも可能。
先述の通り結構な重さなので手持ちでの移動は疲れます。
肩掛けは必須といって間違いないでしょう。
上部にはファスナーが付いています。
もちろん規格はアクアガード(止水ファスナー)!
ファスナーを閉める事で完全に口がふさがり、水分の侵入を防ぎます。
高価な精密機器を運ぶのでありがたい構造です。
というか止水ファスナーじゃないカメラバッグはどうなんだ...。
持ち手の後ろ側にもファスナー。
ここからはタブレットやノートPCの収納に最適な幅広のポケットへのアクセスが可能です。
ファスナー開口部は横幅38cm。
Surface Pro 6もらくらく入ります。
15LのEveryday Messengerなら、15インチmacbookも入るんじゃないかな。
「エブリデイメッセンジャー」の名の通り、メッセンジャーバッグよろしくフラップ部分がガバッと開口します。
留め具部分は見た目通りに4位置配置。
金具部分にはマグネットが入っているので、フラップを戻せば簡単に閉じる事ができます。
手前部分のファスナーポケットには小物入れに良さそうな収納が。
内装はこんなかんじ。
全体的にキルティングステッチが施されています。
上部には薄めの収納。
きっとスマホ入れなんだとは思いますが、レンズキャップ、SDカード、バッテリー等々ちっちゃくて無くしてしまいそうな物を入れるにはちょうど良さそうですね。
現に私はレンズキャップ入れとして使っています。笑
お次はセパレート部分!
こんなかんじの構造です。
これも硬めのハード素材。
折れ線部分で折りたたむ事ができます。
黒い部分はマジックテープ(オス)。
これでバッグの内側任意の部分にくっつけられる訳ですね。
そしてこのセパレート機構がすごいのです!
なんとこの部分を引っ張ると...。
横方向だけでなく縦方向にも分離する事ができます!
すごくないこれ!?
デッドスペースになりがちなバッグの上部分も有効活用できるのです。
このセパレートに惹かれて購入したといっても過言ではありません。
実際に荷物を入れてみました。
Kiss X50と5Ds Rのボディ2つ入れた時も各機材がぶつからずに配置できています。
こちらは少ない荷物の日。
標準ズームレンズと準広角単焦点、マンフロットのミニ三脚が楽に入りました。
歪な形の単焦点カメラ「dp0 Quattro」もセパレートを曲げる事で入ります。
これでフラップをしめれば安定するのだからすごい(語彙力)
結婚式でカメラ係をした時の荷物。
財布やふくさ袋等々、カメラ以外の荷物も含めてすんなり入りました。お見事!
さてさて、ここで思い出したいのがバッグ上部に配置されていたファスナー。
ここを開ける事でフラップを閉じながらバッグの中へアクセスする事が可能です!
狭い場所やいちいちフラップを開けたくない時には重宝します。
さらにさらに、このpeak designのロゴが書かれた部分。
ここに脚を通す事で三脚も固定する事ができます。
画像引用:Peak Design
本気でアウトドアに行きたい時にはありがたい機能です。
ただし、三脚の種類によっては脚が最後まで入り切らない物もあるため、選択肢が限られてしまうのは残念なところ。
重たい以外不満はない
実は購入から1年ほど使いましたが、使ってみた感想はとても良いです。
案件も何もないレビューですがマジで良いのです。
小物収納は多くありますし、内部のセパレートの活用でどんな機材でもすっぼり納まります。
濡れないように配慮はするものの、ときには雨に打たれる時もありますが、止水ファスナーのおかげで水の侵入はいままで一度もありません。
海外製品にありがちなチャック食う現象も今のところ一度もなし。
強いて気になる点を上げるなら、このサブポケットがフラップを開けた状態でないと使えない事でしょうか。
この上部ファスナーからアクセスできれば最高でしたが難しいようです。
なので狭い電車内からサブポケットにアクセスするのは困難です。
よく使う小物類はメインポケット部分に収納する事を余儀なくされます。
ちなみにサブポケット部分のファスナーは止水ではありません。
フラップを開けた状態で雨に打たれる事は少ないとは思いますが注意が必要です。
あと気になる部分は、重たいという事です。
カメラ機材を合わせると5kgオーバーになる事もしばしばですが、どのカメラバッグもそんなものでしょう。
堅牢なつくりの代償だと考えれば納得できます。
重たくても肩掛けで持ち運べば問題ありません。
そしてこの肩掛け!!(大声)
購入した後に気がついたのですが、この肩掛けが大変優秀なのです...!
左右サイドの下側にフックが格納されています。
ここ。
長距離移動時にはこのフックを...。
ストラップの一部にかける事でバッグを固定できます。
肩からストラップが落ちる事もなく安定して長距離移動可能です。
いや~素晴らしい...!
何から何まで機能的すぎるバッグです。
Peak Design製品は”生涯”保証
この製品のすごいところは”生涯”保証だという部分です。
生涯保証だなんて久しぶりに聞きました。
学生時代に購入したPSP用のメモリーカード以来かも...。
ピークデザインの使命は「最高のものを創る」ことです。「良いもの」「素晴らしいもの」ではなく、文字通りそれぞれの分野において「最高のもの」です。また、大切なお客様に不要な出費をさせないこともまた、我々の使命です。だからこそ、全てのピークデザイン製品において、簡潔でわかりやすい「生涯保証」を約束します。
お客様にピークデザインの製品を購入していただく際には、つねに自信を持ってきちんと機能し、欠陥のない製品を提供いたします。また、皆さまが安心して製品をお使いいただけるよう、全力を尽くしていきます。
引用:銀一株式会社
上記のように、販売代理店の銀一株式会社では、Peak Design製品は生涯保証だという事を明記しています。
壊れた際に、わざわざアメリカサンフランシスコのPeak Design本社に英文メールを送らずとも、日本語で対応してくれる場所があるというのは非常に安心感がありますね。
いざ調べてみればピークデザイン製品は高耐久なものが多いようで、レビューサイトやブログ等々では「直してもらったよ!」という報告はほとんど見られませんでした。
Ver.2も近日発売予定らしい
こんな機能が盛りだくさんのEveryday Messengerですが、近日バージョン2が発売されるとの事です。
画像引用:Peak Design
これまたオシャレですね~。
Ver.2はよりフォーマルにもカジュアルにも使えそうなデザインになりました。
執筆現在ではカラーはBlackとAshの2色展開。
容量は13Lのみとの事です。
発売日は2020年2月1日。
Amazonでも予約が開始されていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
私も買ってしまうかもしれない...。
デザインや機能性が気になるなら買うべし
以上、簡単ではありますがEveryday Messenger 15のレビューでした。
ここまで読んで頂けた方ならご理解いただけたかもしれませんが、本当にオススメです。
実際に使用してみてもサブポケット部分と、重たいくらいしか不満点はありません。
デザインはカメラバッグとは思えないくらいオシャレ。
高価な機材を安全に運べて、使いたいときに素早く使えるという欲しい機能がまるっと入っています。
さらに生涯保証のおまけ付き。
価格は約3万円前後と少々張りますが、安心安全を買うようなものと思えばお買い得なのかもしれません。
「迷っているなら買ってみて!」と強くオススメしたい商品でした。