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PICK UP!

新年なのでyuhakuの革財布をプレメンテナンスして卸します

2020年~!!

新年あけましておめでとうございます!
今年も当ウェブメディアを宜しくお願い致します。

 

 

さてさて。
新年に入ってまず楽しみにしていたのがこちら。

そうです、財布の新調です!

▼購入した際の記事はこちら

www.satanokoe.com

最も手に触れる時間が長い革製品なので奮発しましたが、せっかくなら使用年数を数えやすいように大事な日に卸したいと考えていました。
それこそ誕生日とかね。

 

しかし現在使用している財布ももう限界です。

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破れそうとかじゃなくて破れちゃってます。

そんな最中にちょうど良く年末年始の時期が到来。

良い時期だと思い、以前購入したまま寝かせておいたAcquacolori(アクアコローリ)」をプレメンテナンスして卸そうと思います。

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何度見てもアートのような美しさです...すき...。

 

 

 

 

プレメンテナンスをご存知ですか

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プレメンテナンス(Pre-maintenance)とは、新品の財布や靴など革製品をおろす前に行われるブラッシングやクリーム塗布等の手入れの事です。

革製品に造詣が深い方なら馴染み深い言葉ですが、使い始める前のメンテナンスも大変重要な役割を持っています。
だから自己満足とか仰るのはやめていただきたい(小声)

 

革製品は何もしなくても水分が抜けてカサカサになっていきます。

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乾燥するほどに革表面は見えないレベルでささくれ立ち、キズが付きやすくなったり、雨や水分によってシミになりやすかったりします。

これを事前に防ぐのがプレメンテナンスの効果です。
文字通り、Pre(あらかじめの)maintenance(保全)なのです。

革製品を取り扱う店舗のHPにはだいたいは記載がありますが、靴でも財布でもバッグでも革製品ならプレメンテナンスが推奨されています。
美しい状態のまま長く使うためにも欠かせないものといって良いでしょう。

 

 

 

さっそく手入れしていく

プレメンテナンスといっても面倒な事は特にありません。

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久しぶりに革財布に触れてみると、やはり少し乾燥しているような気がします。

 

まずはブラッシングから。

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革の端っこやステッチの境目には意外にもチリやホコリが付着します。
ブラッシングでチリ・ホコリを払う事でクリームの入りを均一にするのが目的です。

 

つづいてクリーム塗布です。

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yuhaku公式ではBrilloクリームが推奨されていましたが、私が愛してやまないシュプリームクリームを使用していきます。

最初はクリーム状なのですが、乾燥すると極めて薄く塗膜(?)が張ってくれるので光沢感とともに僅かながらも防水性が期待できます。

 

布に少量つけて...。

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革表面に薄く塗り込んで行きます。

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塗った部分だけ一瞬色濃くなってシミを作ったのかと焦りますがご安心ください。
あっという間に色差はなくなります。

 

内側にも革が使用されているので塗布していきます。

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新品の革の匂いって落ちつきますよね...。

ちなみにここで使用している布はワイプオールです。

理系御用達「キムワイプ」の強度をより改善したようなものです。
ちょっと汚れを拭き取ったり、クリームを塗布したい時には最高です。

 

全体的に塗り広げたらお次はブラッシングしていきます。

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このブラッシングは、クリームを塗りすぎた部分から塗りが甘かった部分に供給してくれる効果があります。
革製品のメンテナンス雑誌で学びました。本当なのかなコレ。

 

この工程を2~3回行い、最後に乾いた布で全体を拭き取ればプレメンテナンス完了です。

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おぉ...神々しい...。
全体的に光沢感とともに彩度が強調されました。

 

なお他のサイトでは「最後に防水スプレーをかけると良い!」と記載があるようですが、私はオススメしておりません。

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こういったスムースレザーの場合、銀浮きと呼ばれる現象のもとになったり、次回メンテナンス時のクリーム浸透を阻害したり、革表面を痛めたりする事が多いように思うからです。

以前使用していた財布も防水スプレーせず、クリームだけで十分防水機能が付与され美しく使えていました。

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何が正解か一概には言えないからこそ、試行錯誤して楽しむのも革製品の醍醐味なのかもしれませんね!

 

 

 

 

簡単だけども効果あり

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今回は、新年なのでyuhakuの革財布をプレメンテナンスして卸しました。

「これで終わり!?」と思ってしまうほどに簡単なプレメンテナンスだったかもしれませんが、これだけでも効果が感じられる瞬間はあります。

当方雪国在住――。
気を付けてはいたものの、さっそくチラついた雪が財布の革表面に触れて若干濡れましたが、まったく水シミにはなっていませんでした。

プレメンテナンスの恩恵も少なからずあることでしょう。
...そう信じたい。

 

なお、財布は使い始めてからは触れる機会が多いので、手の脂から水分・栄養供給され、そこまでこまめなメンテナンスは必要ないと言われています。

以降は思い出したタイミングで汚れ落としのステインリムーバーと、水分・栄養補給のシュプリームクリームを併用してメンテナンスしていきたいと思います。

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いやはや。
なんど見てもうっとりする財布です...。

 

皆さんもぜひこの連休こそ普段から使用する革製品のメンテナンスをしてみてはいかがでしょうか。

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最後までお読みいただきましてありがとうございました。

そして改めまして、今年も宜しくお願いいたします。