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発売から1ヶ月。
空き時間を見つけてはコツコツとやっていたSEKIROですが、ついにトロフィーコンプリートしてしました。
1週目の不死断ちクリアから約2週間半。
人返りエンドを越え。
竜の帰郷エンドを進み。
最後は修羅エンドでエンディングコンプリ―トしました(後味が悪すぎる)。
数え切れぬほどにやられて徐々に攻略していくやりごたえは他のゲームにはなかなかありません。
数多の検証がされるほどに容易なボス攻略が見つかっていくのも楽しいひと時でした。
破戒僧の忍殺2回目も安定してできるようになった pic.twitter.com/HRZrQkhl2D
— sata (@sata_gt) April 13, 2019
そういえばSEKIRO怨嗟の鬼も落下できました。 櫓から屋根にジャンプする所が一番難しい pic.twitter.com/S8T35H2Yul
— sata (@sata_gt) April 13, 2019
幾多の困難はあれど、トロコン上最も大変だったのはスキルの全習得「技の極み」でした。
通常通りにエンディング回収しているだけでは4週目終了時点でもスキルポイントはまったく足りません。
スキルを取得していくほどに徐々に溜まりにくくなるシステムなので、どこかしらでスキルポイントマラソン必須です。
やり込み要素なので作業となる部分は仕方ありませんが、結構な時間をマラソンに費やしたように思います。
落ち谷衆と葦名兵(幻影)、淤加美の武者には大変お世話になりました(笑)
さてさて。
本作はフロムソフトウェアの中では珍しく、ストーリーを進めているだけで主人公の周辺情報を得る事ができる丁寧な内容となっています。
かつてのフロム作品では主人公の過去はおろか、何者なのかもよく分からないままゲームを進める事が多くあった事でしょう。
さらに本作はストーリーの傍ら、書物系のアイテムを取得しテキストを読んでいけば周辺情報の補足をしていく事もできます。
しかしそれぞれエンディングで幅広く解釈のできるムービーが流れており、考察班もさまざまな見解を見せているのが大変面白く思います。
中でも個人的に面白かった考察をいくつか纏めていきたいと思います。
影落とし御返しいたす・・・
忍軍襲来時の梟を倒した際に放つセリフ。
「影落とし 御返しいたす・・・」
このセリフは震えた方が多いのではないでしょうか。
3年前の平田屋敷では梟が企てていた計画があったようです。
- 内府軍を利用して平田を壊滅させる
- 梟は死んだ事にし内府の目から逃れる
- のちに御子をさらったお蝶と合流
- なんとか不死を手にし戦乱へ...(自身の名声のために)
しかし狼が任務か何かから想定よりも早く屋敷に帰還してしまった挙句、お蝶すらも倒してしまったため背後からズブリ。狼は過去から目覚めます。
「影落とし 御返しいたす・・・」
お蝶を倒した後に背後から刺してきた相手を狼は知っていたという説が濃厚です。
しかし過去編を見ないままでもこのセリフは言うので、「あなたから教わった技(影落とし)をお返しします」という意味合いとも取れそうな印象です。
参考:【SEKIRO】梟とかいうド屑外道の汚い忍者wwww【隻狼】 | アクションゲーム速報
【SEKIRO】現代パパに勝った時に影落としお返しでござるって狼が言うけど、いつ影落とし喰らってた? : ブラボ速報 ブラッドボーン、SEKIRO情報まとめ
弦一郎の首から生えてきた一心について
「不死断ち」「人返り」「竜の帰郷」3種エンドの最終戦として、全盛期の剣聖一心が弦一郎の首から生えてくるアレ。
1週目の時にはまったくワケが分かりませんでしたが、これについては、忍軍襲来以降に老いた一心のいた葦名城の離れに配置される「黒の書物」に補足があります。
黒の不死斬りについて記された古い巻物
不死斬りには、赤の他に、もう一振りがある
即ち、黒の不死斬り。その銘は「開門」
黄泉への門を開く刀なり黒は転じて生を為す
竜胤を供物に乞い給え…
赤い不死斬り「拝涙」を手にした後、葦名城の離れにいる一心に話しかけると「弦一郎は黒か!」的なセリフ言います。
弦一郎戦前のムービーでも「不死斬りのもう一振り」と言っているため、持っている刀は「開門」の不死斬りで間違いないでしょう。
竜胤の血と弦一郎自らが生贄となる事で、一心を黄泉から呼び戻したようです。
黄泉返らせる為にも一心が死んでいる事が必須のため、御子の間で倒れていた一心は弦一郎が斬った説が濃厚。
首から生えてきた一心の一言。
「儂はこの葦名を、黄泉帰らせねばならぬ」
ここで言っているセリフはここから葦名を再起するという意味合いですが、あえて「黄泉帰る」として表現しているのがフロムっぽい含みのある言いまわしですね。
ボス戦後は「忍殺」と出るところが、「不死斬り」の表示。
弦一郎の首から生えてきた一心は、黄泉から戻ってきた不死の一心だという事を裏付けています。
西の神なる竜の故郷
「竜の帰郷」エンドでは竜胤の力を、本来あるべき「西の神なる竜の故郷」に返すべく旅が始まります。
「竜胤の力は日本の物ではなく、西から渡ってきた物だ」という旨のセリフを変若の御子が言っていましたが、「西」とはどこの事でしょうか。
アジア諸国を差す東洋に対してのヨーロッパ・アメリカ諸国の西洋なのか、はたまた日本の西という意味で中国方面なのか。
考察がいまだ錯綜していますが、フロムソフトウェアの製作陣なので、ダークソウルやブラッドボーンの世界観と繋がりのある作品である事が示唆されています。
鯉の主にあげた「貴い餌」はまさにブラッドボーンの精霊、獅子猿の忍殺前には獣血の主にそっくりという事でブラッドボーンとのつながり説が濃厚とは言われています。
しかし竜の故郷とも言っているので、ダークソウル1の火の時代が始まる前である不死の竜が蔓延る混沌の時代であるという意味でも読み取れます。
となると、不死のさきがけとなる王の器が存在するアノールロンドも関係するかもしれません。
あとがき、DLCはどうなるだろうか
含みのある言い回しやムービーがあるからこそ「ああだこうだ」と様々な考察されていくのが魅力の1つだと思います。
解釈や想像は人それぞれなので、ブレインストーミングよろしく批判せずに考察を呼んでいるだけでも新たな発見がたくさんあるように感じます。
今後のDLCが出るならどういったストーリーになるでしょうか。
先述の通りSEKIROはフロム作品の中でも比較的周辺情報を与えてくれるゲームなので、ストーリーを補足する内容になりそうな予感がします。
- 丈様や巴といった過去の者についての補足
- 3年前の平田屋敷に狼が戻ってきた理由
- 「竜の帰郷」エンドの続き「西の神なる竜の故郷」までの道中、あるいはその先
少々メタい話ですが、自然にDLCにつなげるとするならば、荒れ寺の仏像へ何かアイテムをささげて過去を見るというのが製作陣としてもやりやすいのではないかなと思います。
何はともあれダクソもブラボもDLCエリアの難易度はえげつないものばかりだったので、SEKIROでも絶望させてほしいところです(笑)
チュートリアルでお世話になるNPC「死なず半兵衛」についてもDLCあるのではないかと考えましたが、コミカライズされるとの事なのでこちらの線は完全に薄れました。
コミカライズとはいえもちろん監修はフロムとの事なので、より深く考察する上での情報として一役買うことは間違いないでしょう。
「高難易度リズムゲー」なんて揶揄される本作品ですが、個人的には本当に楽しめるゲームでした。
スピードランもやりたいなとは思いつつも、バグあり23分切りの記録を見たらやる気が急に削がれるのでした...。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。