Slay the Spireというゲームが時間泥棒すぎる
えっ、連休何してたかって?
ゲームしてたら終わったんだよ――――――
「年末年始の連休だしいろんな事できたらいいな!」とワクワクしていたのをすべて吹き飛ばす程にハマってしまったゲームを紹介させてください。
そうでもしないと私の消えた連休が悲しすぎる。
某動画サイトでゲーム実況されていたのを見て興味が湧いたのがはじまりです。
価格は約2,500円。評価の高さと安価さからつい購入してしまいました。
これが中毒のはじまりになろうとは...。
さてさて。
いきなりですが、皆さんは「Dominion(ドミニオン)」というボードゲームをご存知でしょうか。
アメリカ発のカードゲームで、各国の名だたるゲーム賞を総嘗めにした名作。
財宝カードやアクションカードを使用して数多のカードを入手し、自分の領土を広げていくという戦略ゲームです。
これを1人プレイにし敵と戦えるようにアレンジしたのが「Slay the Spire」という今回ご紹介したいゲームです。
”カードゲーム”といっても難しい操作はまったくありません。
必要なのはマウスのみ。
コストに合わせてカードを選択し攻撃や防御を行っていく。
このターン相手の攻撃を耐えるもよし、倒しきってしまうもよし、バフ・デバフをかけ次のターン以降有利に進めるも良し。
という簡単な戦闘そしてイベントを重ねてボスを倒していくというゲームです。
正直ストーリーはほぼ重要視されておらず、キャラクターの心情や伏線の云々といった要素の面白さはありません。
しかし敵の配置もボスの種類もアイテムその他すべての要素もプレイ毎に変わる、という意味で何度も何度も挑戦したくなるゲームなのです。
ローグライクの醍醐味ですね!
何はともあれゲームに沿って見ていただくのが早いでしょう。
キャラクターの選択
まずはキャラクターの選択から始まります。
アイアンクラッド
高火力・高耐久のキャラクターで、一発一発が重たい戦闘が可能です。
このゲームにおいて一番システムを理解しやすいキャラクターかと思います。
サイレント
カードを引いたり毒を与えたりとトリッキーな動きが特徴です。
手数で攻撃する事が多いのでカード枚数制限の敵には少々厄介。
ディフェクト
攻撃したりシールドを張ったりバフを付与したりとさまざまな効果があるオーブを召喚可能。
これまたサイレント同様にトリッキーです。
もちろんキャラクターそれぞれに特性があり、出現するカードも異なります。
最初はアイアンクラッドしか選べませんが、ゲームの進行と共にキャラクターはアンロックされていきます。
なお一番右側は現在ベータ版として使用可能なキャラクターで、まだ本実装はされていません。
ウォッチャー
”スタンス”と呼ばれる戦闘スタイルを細かく変更し戦う最もトリッキーなキャラです。
解除するとエナジー(行動力)が2回復するスタンス、与ダメージ・被ダメージが2倍になるスタンス、一定数”マントラ”という数値を得る事で1ターンのみ攻撃が3倍になるスタンスを駆使して戦います。
なおウォッチャーは最終ボス攻略後に選択できるようになります。
キャラクターの概要の下にあるのはレリックと呼ばれる半永久的に機能する能力のようなもので、アイアンクラッドの場合は「バーニングブラッド」です。
文字とおり戦闘終了後にHPが6回復します。
回復手段が非常に少ないのでありがたいレリックです。
ボードゲーム「Dominion」をプレイした事がある方には、永続のアクションカードというとしっくりくるかもしれません。
このレリックが非常に攻略のキーとなります。
ゲーム進行中にイベントやドロップ等でたくさん入手する事で有利になっていきます。
最後のほうにはこんなかんじになります。
もうここまできたら把握しきれなくなりますけどね。笑
今回はそのままアイアンクラッドを選択して攻略開始します。
ルートを選択して進めていくだけ
ゲームが始まるとスターターとして何か恩恵を得た状態で開始する事が可能です。
この選択肢はゲームの進行度合いや、前回どこでやられたかによって変化します。
初ゲーム時には選択肢は2つのみです。
スクショし忘れましたが「ノーマルなレリックを入手する」を選択してスタートしました。
さっそくランダムに入手したノーマルレリックはポーションベルト。
ゴールド(お金)の右横、ポーションスロットの上限が2つ増えました。
ポーションはイベントで入手したり、商人から購入したり、戦闘後にまれにドロップします。
最初の位置は3ルートの中から選ぶ事が可能です。
各マーカーは右側でご丁寧に説明されています。
なおルートは不可逆性です。
先に進む事が可能ですが、後ろへ下がることは出来ません。
ざまざまなマスで戦闘やイベントを重ねていき、最後マスでボスを倒す事でそのステージをクリアする事ができます。
ステージは3(+1)の4ステージ制です。
ベータキャラクター以外の3キャラクターでステージ3攻略すると、4ステージ目へ行けるようになります。
今回は真ん中のルートを選択してスタートしました。
多彩なイベント
戦闘(敵)
さっそく敵マスですので戦闘開始です。
戦闘システムはターン制です。
一律で自分のターン→敵のターン→自分のターンと順に進行していきます。
FFやドラクエのようにいきなり先生攻撃される事はありません。
今回出てきた敵を見てみましょう。
イラストの下にある赤いゲージはHP。
0にする事で倒す事ができます。
イラストの上にある表記は次のターンの相手の行動です。
よくわからない場合には敵にマウスオーバーする事で詳細を確認できます。
ふむふむ。
緑色のスライムは3ダメージ、水色のスライムは8ダメージ+何かデバフを与えて来そうです。
お次に手札を見てみましょう。
戦闘開始時にはデッキの中から5枚ランダムに選出され手札となります。
カードの左上にある数字は消費エナジー(いわばコスト)です。
たとえばこのストライクは1エナジーを消費して相手に6ダメージを与えます。
防御は、1エナジーを消費して自分に5のブロックを張る事ができます。
強打は、2エナジーを消費して相手に8ダメージを与えるとともに弱体2(2ターン継続する弱体)というデバフを与える事ができます。
弱体は与ダメージが50%増加します。
さきほどのストライクなら6ダメージが9ダメージになります。
自分の残りエナジーは画面左下3/3の部分。
消費するたびにこんなかんじで減っていきます。
使い切っても次の自分のターンには回復します。
初期値は3ですが、レリックによって上限を増やしたり、ポーションで回復したり、カードの効果で回復したりとさまざまです。
画面左下にある5という数字はデッキの残り枚数。
次のターンにはこの山札からランダムで5枚引かれ手札となります。
山札がなくなった場合、消費したカードが再度山札に戻ってきます。
某カードゲームのように山札なくなったら負けではありません。
このターンは体力31の水色のスライムを倒し切る事は難しいので、体力10の緑色のスライムから倒していきます。
まずはストライクを選択。
攻撃対象を選択しクリックすると...。
表記通り6ダメージを与える事ができました。
同時にエナジーも1消費しています。
もう一度ストライクで緑色のスライムを攻撃します。
倒す事ができました。
あと残りエナジー1ではストライクをするか防御をするかしかできません。
相手の攻撃が8ダメージと痛いので防御を選択。
これによって自キャラの体力左側に5のブロックができました。
これで相手の8ダメージの攻撃を3ダメージまで抑える事ができました。
このブロック値は1ターンのみ有効で、要塞のようなブロックを張っても次のターンまで持ち越せません。
なおレリックの中にはブロック値を僅かに消費して次ターンに引き継げるものや、カードの効果でブロック値をそのまま引き継げるものもあります。
カードやレリック、ポーションの相乗効果でブロック値もとんでもない数字にする事が可能です。
ちなみにこのゲームのトロフィーには「999ブロックを得る」なんて物騒な物まで用意されてあります。
私はつい先日にとりました。
「ブロック値を次ターンに引き継ぐ」「現在のブロック値を倍にする」みたいなカードを入手すればあっという間に出来ちゃいます。
閑話休題。
無事に敵を倒しきると戦利品を獲得できます。
戦利品はクリックする事で入手します。
最初この画面になったら入手したものだと思って「報酬をスキップ」を押しちゃっていましたが、それでは入手できていません。笑
基本的にはゴールドとカード入手のみですが、今回のように運が良いとポーションが落ちる事もあります。
ステロイドポーションは使用した1ターンのみ筋力が5上がる効果があります。
筋力はそのまま上昇した分ダメージにボーナスが追加されます。
さきほどのストライクの場合、6ダメージ+ポーション分5ダメージで11ダメージ与える事が可能です。
敵がヤバイ攻撃をしそうな時やさっさと倒してしまいたい時には重宝するアイテムです。
報酬のカードは3枚の中から選択します。
カードもランダムなので、ザコ敵からとんでもなく良いカードが報酬に出てくる事もあります。
今回はあまり良いカードではスキップしました。
カードが増えれば増えた分だけお目当てのカードが手札に来る確率が下がってしまいますからね。
未知(イベントなど)
未知のマスでは主にイベントが発生します。
ダメージを受けながらレリックを入手するイベントでした。
お次のマスもイベント。
これまたダメージを受けながらレリックを取るイベントでした。
もちろん未知なので良いイベントの時もあれば悪いイベントの時もありますし、敵と遭遇する事もあります。
通る時にはそれなりな準備が必要です。
財宝
お次の未知マスでは宝箱が!
本来は財宝マスでしか出てきませんが、未知なのでなんでもアリなのです。
お宝の中はレリックが確実に入っています。
ちなみに下に「サファイアの鍵」が入っていますが、周回を重ねた人向けの要素です。
「ルビーの鍵」「サファイアの鍵」「エメラルドの鍵」を入手すると裏ステージ・裏ボスに行くことができるようになります。
商人
次のマスは商人。
いわばショップのような物ですね。
ここでは戦闘やイベントで入手したゴールドを使ってカードを購入したり、レリックを購入したりする事が出来ます。
ちなみにカード除去サービスなんてものも用意されており、イベントで呪いカードを入手してしまった時にはここから捨てることも出来ます。
もちろんデッキの高回転を目論む方もここから不要なカードを捨てます。
中には強烈なアイテムが用意されている事もあるので、ゴールドはそれなりに残しておいた方が良いかもしれません。
休憩(回復・アップグレード)
篝火のマークは休憩マスです。
ここでは最大HPの30%を回復するか、鍛冶にてカードをアップグレードする事ができます。
今回はアップグレードを選択。
各カードは原則として1回のみアップグレード可能で、ダメージや効果が上昇するものもあれば、コストが下がるカードもあります。
「休憩」「鍛冶」の下に「思い出す」という選択肢がありますが、これはルビーの鍵を入手するイベントです。
先述の通りやりこみ要素の1つとなります。
戦闘(エリート)
このマスはエリートとの戦闘です。
そこらのザコ敵とは圧倒的なまでに強いので相応の準備が必要です。
今回でてきたのはボスグレムリン。
体力85と高く、こちらがスキルカードを使用する毎に筋力がガンガン上がっていき、攻撃も20近いダメージを出してくる強敵です。
最初から体力が減少しているのは、さきほどイベントで入手したレリック「昆虫標本」の恩恵です。
レリック本当にありがてぇ...。
戦闘後半。
相手は次ターンに16ダメージを与えようとしてきています。
相手には弱体(被ダメージ1.5倍)のデバフをかけています。
残り体力は44ですが、ダメージ9となったストライク3枚を使用しても倒しきれません。
そんな時こそコレ!!
さきほどから取っておいたステロイドポーションです。
これを使用する事で1ターンのみ筋力が5上昇。
ストライクの6ダメージにステロイドポーションの恩恵+5、さらには弱体化(被ダメージ1.5倍)の効果も相まってダメージが16になりました。
これならストライク3枚で削り切る事ができます。
まるでチュートリアルのような見どころを作ってくれてありがたい...!
無事戦闘終了。
ダメージを受けずともエリートに勝利する事ができました。
先述の通りエリートはレリックを確実にドロップします。
能力を底上げしていきたいプレイヤーは積極的にエリートと戦うルートを選択しますが、連戦するほどに消耗していくのが関の山です。
どのルートを通るか迷わせる絶妙なさじ加減も、この「Slay the Spire」の魅力だなとプレイするたびに思います。
戦闘(ボス)
最後まで到達したならボスとの戦闘です。
今回出てきたのはボススライム。
ローグライク要素で、ボスはプレイするたびに変わります。
現在では各ステージで3種+裏ステージに1種用意されています。
このボススライムは体力が半分になると行動を中断して分裂するという特徴があります。
この分裂したスライムたちも体力半分になったら分裂するので、計4体ものスライムとの戦闘になります。超面倒。
なので分裂される前に火力で押し切るか、ガチガチに防御を固めながら戦うのが良いでしょう。
今回は手札にも恵まれたので火力で押し切りました。
ボスに勝利するといつものゴールドやポーションといったアイテムの他に、レアリティの高いカードを入手する事ができます。
これらレアなカードは戦闘をより有利に進めていくものが多いのです。
そしてボス終了後には特別な宝箱を開ける事ができます。
この宝箱の中にはエナジーの上限を上げるものや、レリックをより多く入手できるものなど、強力なレアレリックが入っています。
この中から1枚しか選ぶ事ができません。
今回はボス・エリート戦闘にてエナジーの上限値が上昇するレリックを入手しました。
ボスを倒したら次のステージへ
ボスを倒したら次のステージに進みます。
あえてステージ1のスクショを流用していますが、ステージ2でもまた同様にステージを進めていく...という仕様になっています。
先述の通りステージは3(+1)の4ステージまであります。
もちろん入手したカードやレリックはそのまま。
ステージを進む毎に敵キャラも強くなっていくので万全の準備をしなくてはなりません。
HPが0になったら終わり
このゲームは操作が簡単ですが難易度がかなり高めです。
しょっちゅうやられます。
戦闘やイベント等で体力が0になってしまったらゲーム終了。
入手したカードやレリックはすべて没収されまた最初からのプレイです。
ローグライクですのでまた次以降プレイする時には、入手できるカードもレリックも大幅に異なることでしょう。
何度も何度もプレイする中で、有利に進めていく方法を学べる面白さがあります。
1プレイ1時間半程度とお手頃
順調にステージを進めて最後のボスを倒すと、おおよそ1時間半前後と非常に短時間でプレイできます。
この手軽さが恐ろしいもので辞め時が分からなくなってしまうんですよね。
選択キャラクターによるのはもちろん、プレイするたびにカードとレリックが違うので何度やっても新鮮で面白いです。
大型タイトルに疲れたらやってみてほしい
以上が「Slay the Spire」の概要でした。
私は72時間ほどプレイしあとはやりこみ要素だけになりましたが、それでも時々やりたくなってプレイしてしまいます。
この中毒性どうにかしてくれ...!
大型タイトルのシナリオ・ストーリーに飽きたら、時に手軽なローグライクゲームもプレイしてみてはいかがでしょうか。
お値段以上の価値は間違いなくあるでしょう。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。