Ryzen7 3700Xを搭載したPCを新調しました
旧PCが壊れてしまったので、デスクトップPCを新調しました。
以前のPCはこちらの記事のものです。
スペックは以下の通りです。
ケース:ENERMAX ECA3290B (COENUS)
OS:Win10 Pro
CPU:Core i7 6700K(水冷クーラー)
メモリ:32GB
ストレージ:SSD480GB+HDD3TB
マザボ:Z170 PRO
GPU:GeForce GTX 1080
電源:Thermaltake SMART 600W
ディスクドライブ:LG ブルーレイドライブ
CPUに簡易水冷クーラーを付けていたのですが、急に水枕の根本から不凍液が吹き出して壊れてしまいました。
本当に簡易水冷クーラーって急逝するんですね...。
こやつがトラブルの大元。
忌々しいDEEPCOOL製Gamer Storm Maelstromです。
旧PCはオーバークロックせずに定格で使っていたのでそこまで急激な発熱は考えにくく、単に水冷クーラーの耐久性が尽きてお亡くなりになってしまったようです。
壊れたPCにどうこういっても復活しないので、新たなPCを組むべくパーツをポチりだしました。
- お初のRyzen CPU
- Core i9 9900Kを凌ぐRyzen7 3700X
- その他ベンチマーク結果
- よく使用するソフトで性能を見ていく
- Ryzen機、今のところは相性問題なし
- 選択肢の1つとしてアリなのでは
お初のRyzen CPU
PCの脳みそともいえる重要なパーツCPU。
いままでは馴染み深いIntelシリーズを乗り継いで使ってきた私ですが、以前から気になっていたAMDが今年更に進化しました。
そうです、第3世代Ryzenプロセッサーです。
世界初の7nmプロセスで組まれており、コア数スレッド数ともに高くシングルスレッド性能もアップされ、省電力そして安価というコスパの塊のようなCPUです。
現状最強のRyzen9 3900Xのオーバースペック感もロマンがあって良いものですが現在では少々お高い。
しかし以前使用していたCore i7 6700Kよりも良いスペックが欲しいという事で、Ryzen7 3700Xを選択しました。
友人がお安く譲ってくれたというのもありますけどね(ここ重要)
Ryzen7 3700Xのスペックは以下の通りです。
【コア】8
【スレッド】16
【ソケット】AM4
【TDP】65W
【プロセス】7nm
【キャッシュ】36MB
【クロック】3.6GHz
【TurboCoreクロック】4.4GHz
家庭用PCのCPUなのに8コア16スレッド!
正直ここまで来ると何に使うんだという感じはありますね。
その他パーツは旧PCから流用したり、格安品をオークションやフリマで集めました。
出来上がったPCはこちらです。
ケース:Thermaltake V200 TG RGB Sync Edition
OS:Win10 Pro
CPU:Ryzen7 3700X(空冷クーラー:Wraith Prism)
メモリ:16GB(8GB×2)
ストレージ:SSD512GB+HDD4TB
マザボ:B450 GAMING PLUS MAX
グラボ:Geforce GTX1080 GAMING X
電源:玄人志向 KRPW-GK750W 90PLUS
ちょっとしたゲームをしたり、DTM・楽器録音したり、ネットサーフィンする程度なので十分なスペックでしょう。
なお私はPCの知識がまったくありませんので、多方面で紹介されている定番構成を参考にしました。
せっかくパーツ揃えたのに相性問題で使えないとかしゃれになりませんからね!!(経験あり)
簡易水冷はトラウマなので使いません。絶対に。
Core i9 9900Kを凌ぐRyzen7 3700X
PCが動いたらまずはベンチマークを動かしますよね(?)
まずは単純なCPU性能から計測していきます。
CINEBENCH R20
検証したのはド定番ベンチマークのCINEBENCH R20。
Cinebench を入手 - Microsoft Store ja-JP
GPUが関与しない単純なCPUスコアをテストできます。
結果は全コアで4,727!
シングルコアでも500と強烈な数値です。
ちなみに以前購入したSurface Pro 6は1,274。
単純計算で約4倍近いスペックという事になります。
Surface Pro 6のレビュー記事はこちら↓
PC Watchを参照してみると、同じく8コア16スレッドのCore i9 9900Kは4,240。
その他ブログを見てても4,200~4,800程度とほとんどのテストでCore i9 9900Kを凌ぐスコアが出ています。
その他ベンチマーク結果
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK
むちゃくちゃ重いと有名なFF15ベンチです。
CPUの負荷もそうですが、グラボのメモリもバクバク食います。
余談ですが、このベンチマークは現状グラボ最強のTITAN RTXでも4K品質で「非常に快適」は出ないんですよね。
いかに重たいテストなのかがわかります。
私のPCでは4Kでは耐えられませんので、高品質FHDでテストします。
結果は8,554、評価は快適です。
CPUに反してグラボをケチったPCですが十分すぎる結果です。
GTX1080もまだまだイケるのでは...!
3D MARK Time Spy
お次は3Dベンチマークの定番、Time Spyです。
こちらベンチマークはCPUとGPU性能を統合して評価されます。
結果は7,869。
個別性能としては、GPU性能が7,655、CPU性能が9,357とGPU性能が大きく足を引っ張る結果となりました。
このスコアがどこまで強いのか全結果で比較してみてみると、約上位25%圏内のスコアにいるようです。
ここまでシネベンチR20、FF15ベンチ、Time Spyとメジャーなベンチマークを計3つテストしてみましたが、私の使用用途としては十分すぎるスペックです。
今後GPU性能やメモリに苦しさを感じてきたら、後から上位パーツをポン付けしてしまえば良いかなと簡単に考えています。
よく使用するソフトで性能を見ていく
今度はベンチマークではなく、私が普段よく使用するソフトでCPUの稼働率と相性問題を見ていきます。
Cubase Pro 10
いわゆるDAW・DTMの代表的ソフトです。
演奏動画的なものを作る時に録音したり、イコライザやエフェクトをかけたりという用途でよく使用しています。
起動した状態ではCPU2~3%程度稼働します。
もちろん非常にサクサク。
楽曲を流しつつ簡単な録音程度であれば5~7%程度、トラック数をガンガン増やしていっても~10%程度で推移します。
今のところソフトが落ちる事もなく安定して稼働しています。
途中でフリーズしたりもなく、相性問題的にも大丈夫みたいです。
Axe EditとiTunes
音楽繋がりからもう1つ。
Axe Fxというギターの音色を作れるツールの公式ソフト版です。
本格的に録音する時には先のCubaseを立ち上げますが、簡単にギターを弾いて遊ぶ時にはiTunesで音楽を流しながら使用しています。
いつも通りにバックグラウンドでiTunesを動かし、その状態でAxe Editを起動してみるとおおよそCPU稼働率は3~5%で推移します。
いつも通り使用可能で音切れやフリーズもなし。サクサク稼働です。
Digital Photo Professional 4
Canon公式の写真編集ソフトです。
RAW形式という重たいファイルを扱うので結構な負荷かと思いましたが、特に問題ありません。
起動したままのアイドル状態では1~2%程度と超余裕。
ガンガン編集してもCPUは5%も行きませんが、代わりにグラボが時々20%程度と大きく上がるようです。
もちろん途中で落ちる事もありません、相性も問題ないようです。
写真もいつも通りに現像できました。
CLIP STUDIO PAINT
イラスト作成や写真編集等の有名なソフトです。
クリスタに関しては旧PCでも落ちた事ないので比較的動作は軽いものなのでしょう。
予想通りアイドル状態では1~3%程度と超余裕。
簡単にお絵かきしたりメモしたりする程度では全然上がりません。
4K画素数の写真をガンガン動かしたり、超広範囲の塗りつぶしを使った時には一時的に負荷上昇しますがCPUは10%程度と余裕。
むしろGPUがグワッと上がる時がありますが、GTX1080ではギリギリになることも特にありません。
相性問題も特になし。サクサクです。
Ryzen機、今のところは相性問題なし
私の使用したベンチマークやソフトでは相性問題で落ちる事もなくサクサクでした。
Threadripper 2990WXというロマン機を組まれていた方々は、一部Adobe製品(Premiere Pro CC)で正常動作しないという事も聞いてはいましたが、この第3世代では特に問題なく動作するようです。
いままで相性が~とか安定性が~なんて理由を付けてIntel縛りしていたのが笑えてくるくらい普通に使用できています。
また使用していく中で違和感や正常動作しないものがあれば追って記載していきます。
選択肢の1つとしてアリなのでは
第3世代Ryzen機に新調したので、ベンチマークならびにソフトの簡単な動作テストをしてみました。
お初のRyzen機でしたが、大変失礼ながら特に問題なく動作している事に驚いています。
どちらかというとソフト的な相性問題というより、選択するマザボやメモリの相性問題のほうが大変だとは思いますが多方面で動作確認されている構成で組めば問題ないでしょう。
同じ8コア16スレッドのCore i9 9900Kよりも65~75%程度の価格で購入できてしまうので、コストパフォーマンスを重視される方には第3世代Ryzen7は良い選択肢になりそうです。
今回の記事ではあえて触れませんでしたが、RAIDを組んで(複数のSSDを1つに結合する)シーケンシャルリード・ライトともにとんでもない速度にする事も可能です。
気になる方はぜひAMD公式を覗いてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。