革ベルトにどんな手入れをしていますか。
「そもそも手入れなんてしないよ!」
という方も多いかもしれませんが革靴同様に革製品です。
バックルが当たる部分は凹み、パンツやベルトループと接している部分は摩擦によってダメージを負っていき、時には湿気で水分が染みてしまったりします。
ふとベルトを見てみると案外乾燥していたり汚れたりしますよね。
さまざまな考察によって幾重の手入れ用品が紹介されている中、私が試してみた結果一番オススメできるのがシュプリームクリームでした。
ベルトのお手入れを考える
ネットや雑誌を見ていると、いろいろなお手入れ用品や方法が出てきます。
①潤わせるためにデリケートクリームを塗布する
②柔らかくするためにミンクオイルを使用する
③防水対策に防水スプレーを使用する
④そもそも乾拭きで十分
これら用品や手法はさまざまな考察のもと出来上がった尊いものだと思います。
...が、先人の知恵に倣ってすべて行ってみましたがしっくりきませんでした。
①デリケートクリーム
ベルトが柔らかくなり光沢感も出て素晴らしいです。
しかし油分や弱いため、水分によってシミになりやすかったりしました。
②ミンクオイル
確かに柔らかくはなるものの、ベルトが軟すぎてバックル跡が強烈に付いてしまいます。
しかもベルトの色は濃くなるし、パンツのベルトループ周辺にもオイルが染みる始末。
これが一番許しがたい結果でした。笑
③防水スプレー
確かに革の弱点である防水性能は是正されますが、次以降の手入れ時に水分多めのクリームが入りにくい弊害がありました。
そもそもベルトってびちゃびちゃになるほど濡れない物ですしそこまで防水必要ないのでは...?
④乾拭き
軽い汚れは落ちますが、長期間やっていると革が乾燥してカサカサになっていきました。
上記検証していく中で「革を潤わせ柔らかくしつつも、やりすぎない程度に防水してくれる」用品が適切だと感じました。
あぁ、そういえばそんなクリーム持ってましたわ。
シュプリームクリームっていうんですけど(ダイレクトマーケティング)
実際にお手入れしていく
今回お手入れするのはこちら。
Alden製カーフベルトです。
ライトブラウンやタンカラーのような、盛って言えばウイスキーカラーのような明るいブラウン系です。
明るい色だからこそ色味を濃くしたくないという願望があります。
まずはブラシでホコリを払います。
ホコリやチリが残っているとクリームの塗布にムラができるので、将来的にシミになってしまいます。
お次にシュプリームクリーム(無色)を布で少量取ります。
ちなみに使用している布は「三都晒」という白ネル記事です。
質が良く厚手だからと靴の鏡面磨きをする方々には有名な布です。
少量取ったクリームを全体に伸ばします。
塗った直後はシミになってしまったのではないかと心配になるくらい革色が濃くなりますが、少々放置すると馴染んできます。
あとは靴磨きの時同様、豚毛ブラシで全体をブラッシングします。
ブラッシングによりクリームを均一に全体に行き渡らせるだけでなく、余分なクリームをブラシに取るという効果があります。
実際にやってみるとわかりますがこの時に光沢が一気に付与されます。
革製品の手入れで楽しい瞬間です。
最後に乾いた布で全体を拭き取ります。
余分なクリームを取りつつ、光沢をさらに増す効果があります。
これでお手入れ終了です!
とても簡単な手入れですが、これだけでも効果を実感できる事でしょう。
簡単な手入れだけど効果てきめん
外観としては光沢感が非常に増したように感じます。
革も柔らかくなったので、写真のような複雑な巻いた状態もらくらく出来ます。
心なしかAldenロゴも晴れやかになったよう気がしますね(?)
クリームの特性で、塗り終わって時間が経つと極めて薄い油分の膜が革表面にできるようです。
これが程よい防水性能をもたらしてくれます。
この方法で半年近く手入れし続けましたが、このベルトの色味は濃くなっておりません。
本当にシュプリームクリームは万能ですね。
よく手で触れる革製品はこのクリームの塗布だけで良いのではないかと思ってしまいます。
今回ご紹介した方法は日常的に行える簡単な手入れ方法です。
汚れが強い時には最初にステインリムーバーを使用するなど、革の状態によって微調整を加えながら手入れしていくのがベストかと思います。
「とりあえず手入れしてみようかな」とお考えの方は、是非シュプリームクリームを試してみてはいかがでしょうか。
私の知り得る最も汎用性の高いクリームです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。