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Air VaporMax 2019がきた。
先日こちらの記事を投稿しました。
記事投稿後すぐにAIR VAPORMAX 2019が着弾。
今更感はありますが当ブログもレビューを残しておきます。
写真多めなので吟味している方の参考になりましたら幸いです。
忙しい方向けざっくり解説
- アッパーデザインは大きく変化
- シューホールが小さめのストラップなので平紐が使えない
- エアヴェイパーソールはそのまま採用
- サイズ感は僅かに小さめ(マイサイズから0.5サイズアップでちょうど良いかも)
- 歩き心地は特に変わりなし
Air VaporMax 2019
こちらが我が家にきたAIR VAPORMAX 2019です。
今回もたくさんのカラーバリエーションがあって非常に迷いましたが、METALLIC GOLDなる色を選択してみました。
その他カラーは以下の通りです。
キャニオンゴールド/テラオレンジ/ファー/メタリックシルバー
ブラック/ブラック/ブラック
オリーブフラック/ミディアムオリーブ/チームオレンジ/ブラック
クラブゴールド/エンバーグロー/メタリックシルバー/ライトクリーム
゛ナイキ エア ヴェイパーマックス 2019-゛NIKE
https://www.nike.com/jp/t/%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%82%AD-%E3%82%A8%E3%82%A2-%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-2019-%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BA-2MlRX0(画像引用 2019-02-10)
矢状面(外側)の外観はメインのブラックカラーにサブカラーのゴールドが映えます。
内側のデザインは外側とほとんど同じ。
内側はゴールドの割合が若干増えた程度でしょうか。
個人的には今までのVaporMaxシリーズの中でもトップクラスに好きなサイドデザインです。
全額面(前)は僅かに伸縮性のあるウーブン素材が全面的に見えます。
丸っこい爪先は今まで通り。
シューホール(靴穴)ではなくストラップを採用したせいか、アッパーデザインが妙にのっぺりします。
ちなみにこのストラップでは一般的な平紐が使用できません。
サイドデザインがスタイリッシュな反面、個人的にはこのフロント部分が少々残念に感じます。
羽根の部分は外羽根のように見えますが、構造的には内羽根式です。
これ以上横幅が開く事もなければ縮む事もないので足囲は変更できません。
ベストなサイズ選択が推奨されます。
全額面(後ろ)です。
ヒールカップはかなり深め。
サイズ感を間違うと靴擦れ必須でしょう。
ver2.0あたりから追加されたストラップもそのまま採用。
ヒールから流れるさり気ないVAPORMAXの文字が格好良い。
ソール部分の接着は相変わらず雑ではありますね。
接着剤らしきものがはみ出ています。
靴なんて着用すれば汚れますし、遠目には分からないので個人的にはまったく気になりません。
水平面(内部)にはクッションが設けられています。
ぷにぷにで柔らかい。
ヒールカップに補強が入っていて硬いのでぶつからないようにする目的でしょう。
エアヴェイパーソールという名のハイテク機構はもちろん採用。
これが無ければVAPORMAXは名乗れません。
独立した9つのソールが特徴的です。
何度見ても他に類を見ないソールデザインですよね(笑)
摩耗しやすい部分にはラバーポッドと呼ばれるゴム素材があしらわれています。
このラバーポッドなる部分、確かに摩擦耐久が高いように感じます。
ラバーポッド耐久性に関しては次項にて詳しく書いていきます。
インソール部分。
踵の中心にややくぼみがあり、土踏まずを軽く持ち上げるような凹凸があります。
足部を正しいアライメントにサポートするような構造です。
今回からタグはインソールに直接縫い付けられているのが特徴です。
履き心地に著変はなし
アッパーにはウーブン素材が採用されたため、随分細身だった足幅は改善されました。
それでもサイズ感は僅かに小さい感じでしょうか。
NIKEマイサイズから0.5サイズアップ、あるいは随分細身だったFlyknitのマイサイズからは0.5サイズダウンでちょうど良いくらいかもしれません。
ウーブン素材は柔らかくFlyknit同様にアッパー全体が曲がって歩きやすいです。
こうして写真を見ていると、エアヴェイパーソールが9セクションに分離しているのは、蹴りだし時のエネルギーを充填しやすいようになっているんですね。
踵が接地した時の緩衝作用も変わりありません。
相変わらず衝撃を緩めてくれるような感覚で、スパイクする床反力を沈めてくれます。
賛否分かれる歩行時のギュムギュム吸い付く感覚も特に変わりなし。
Flyknitと比較すれば当然耐水性も期待できます。
土砂降りの中で使用した事はありませんが、小雨程度では内部まで濡れる事はありませんでした。
Flyknitでは穴だらけなのでビショビショになりますからね(笑)
今回も採用されたラバーポッド部分。
ゴムの素材は初代と変わりありませんが、この「ラバーポッド」非常に高耐久であるように感じます。
健常な歩行では、踵から接地していくためヒールが削れてく事は避けられません。
歩く場所やヒールの素材にもよりますが、半年から1年も使えば下写真のように削れてきます。
しかし下写真は5~6ヵ月ほど使用した初代VAPORMAXですが、ラバーの溝は健在です。
結構な高耐久ではないでしょうか...!
普段の動線を考えるにコンクリートでゴリゴリされているはずなのですが、そんな様子は微塵も感じさせません。
ただゴム素材なので加水分解も起こしますし割れもします。
現状では革靴と違ってソール交換する事も不可能なため、「いずれ機能破綻する有限のソール」であることは覚えておかなくてはなりません。
ヒール部分。
ヒールカップが高くなったお陰か、良くも悪くもヒールの後壁がアキレス腱付近に当たります。
ヒールは補強が入っているので比較的固く、当たる事にストレスを感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ホールド感が是正されたのは確かにそうかもしれませんが、適切なサイズ感でないと靴擦れ必須でしょう。
そして気になるのが靴紐とシューホール。
標準の丸紐では随分太さがあるのでどうしても解けやすいです。
かといってシューホールの構造上平紐は使用できないので、サードパーティ製の細い丸紐を選択する他ありません。
余談ですが、エアソールの空気圧が若干増えたと何処かで見たような気もしましたが特に変わらないように感じます。
そもそもソースがないので誤情報だった可能性が...(笑)
総評
私個人的の総評としましてはまぁまぁといった感想です。
ウーブン素材のおかげで防水性が改善された反面、平紐の使えないシューホールや高めのヒールカップといった構造が機能性を下げているように感じます。
しかしそれを補えるほどに側面のデザインが美しいです。
ソールのアップデートによる歩き心地の違いを楽しみにしていましたが、なんら変わりはありませんでした。
思えばエアヴェイパーソールの空気圧や構造をポンポン変えてしまっては、古参のファンが離れていってしまうのでこれで良いのでしょう。
これら率直な感想から、機能性を求めるなら過去のFlyknitをお勧めしますが、僅かな防水性が欲しい方やこのデザインの刺さる方には2019モデルをお勧めします。
あとがき
純粋なレビューを書いているはずが酷評揃いになってしまいましたが、それでも横面のスタイリッシュなデザインは目を引くものがあります。
これ恰好良くないですか...!
新商品に飛びついている時点でコスメティックに重点をおいている事は明白なので、正直機能性が落ちたところで特に気にはしていません(笑)
先述の通り、機能性を求めるなら過去のFlyknitをお勧めしますが、僅かな防水性が欲しい方やデザインの刺さる方には2019モデルをお勧めします。
Off-Whiteコラボ等の限定モデルは価格高騰の一途をたどる昨今ですが、このモデルであれば今でも購入できます。
気になった方は検討してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。